犬の去勢のメリット・デメリットは?手術はホントに必要なの!?

犬の去勢前の状態

犬の去勢手術って、本当に必要なんでしょうか?

いまから20年程前、
ほとんどの犬は去勢手術をしてませんでした。

そもそも去勢手術を、
するかどうかを考える選択肢すら、
頭の中になかったように思いますね。

しかし、現在では
犬の飼い方の本を読んでると、
一部では去勢手術は必須、とまで書いてある本もあります。

ペットショップでも購入時に、
手術をすすめてきたりするんです。

去勢手術は、とりあえず
やっておくべきというような、
時代の変化が起きているように感じます。

でも、犬の体に悪いところがあるから、
手術するわけではありません。

飼い主や犬に、メリットがあるから
手術をやっているんです。
(もちろん、デメリットもあります)

治療目的の手術ではないので、
世間では賛否両論あるように思います。

この記事は、そんな犬の去勢(不妊)手術の、
メリット・デメリット
について、
詳細に記載しました。

また、オスメス共に、去勢手術した犬と
してない犬を飼育していたわたしが、
とくにメリットと思ったものなどについても書いています。

手術をするかどうか悩んでいるあなた!

ぜひ、この記事をよんで、
あなたと犬にとってベストと思う
判断をしてくださいね。

それでは、一緒に見ていきましょう~。

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去勢手術のメリット・デメリットは?

まずは、オスメスそれぞれの、
去勢のメリットを説明していきますね。

そのあとに、
実際にわたしが飼っていたときに、
とくにメリットだと思ったもの。

また、去勢していない犬で、
やっておけばよかったと、
思ったケースなどについて書いていきますね。

しっかりと読んで、
あなたのワンちゃんはどうするか
判断してくださいね。

オスを去勢するメリットは?性格は変わらない!?

オスを去勢するメリットは、以下の通りです。

オス 去勢手術のメリット
  • 生殖器疾患の予防
    (精巣腫瘍・前立腺肥大・会陰ヘルニア etc.)
  • 性的欲求によるストレスからの解放
  • ストレス軽減による長寿化(1.5年)
  • 攻撃性・支配性・縄張り意識の軽減

これだけでは、
わかりにくいと思いますので、
実際に飼っていたときの、メリットついて書いていきますね。


■とくにメリットだと思うものは?

さきに書いておきますが、
ここからはわたしの実体験から
感じたことや、実際にあったことです。

必ず書いたようになるとは、
限りませんのでご理解ください。

まず、オスを去勢する最大のメリットは、
攻撃性・支配性・縄張り意識の軽減です。

具体的な行動にすると、以下の4つになります。

オスを去勢したことで軽減する行為

  • 吠える
  • 噛む
  • マウンティング
  • マーキング(足をあげてのおしっこ)

わたしが飼っている、
それぞれの犬の行動を、
比較すると以下の表のようになります。

行動 去勢済み 未去勢
吠える 吠えない よく吠える
噛む 噛む 全く噛まない
マウンティング しない する
マーキング
(足をあげてのおしっこ)
しない する

去勢した犬は、
噛むことを除くとほぼクリアです。

飼って1年ですが、
吠えたことは数回しかありません。
(未去勢の犬が吠えるのにつられて吠えた)

また、足をあげてのおしっこをせず、
家での排泄処理が簡単になりました。

超大型犬なので、座っていても
ものすごい量が飛び散ります。

もし、足をあげるようになっていたら…
と考えると恐ろしいですね(笑)

ただし、この表の結果が、
去勢の効果といっていいのかマーキング以外は
はっきりいってわかりません。

なぜなら、もともとの性格から
出ている行動である可能性があるからですね。

病院の獣医さんも、
おっしゃっていたのですが、
軽減されるのはオスの本能からくる行動なんです。

性格が変わるわけではありません。

臆病な性格の犬の場合は、
恐怖から吠えたり噛んだりするんですが、
このケースは軽減される可能性は低いと言えると思います。

わたしの飼っている去勢済みの犬は、
遊ぶのが大好きで、その中でも
噛む遊びが好きな性格のため、おそらく噛む行為が軽減されませんでした。

問題行動をなおすために、去勢を考えてる方は、
その行動がオスの本能から出ているのか、
確認しておいたほうがいいかもしれませんね。


■去勢しておけばよかったと思った瞬間
犬が未去勢-問題
先に去勢していない犬を飼っていて、
そのあとから去勢した犬を飼いだしたときです。

去勢していない犬の縄張り意識が働いて、
室内のそこら中におしっこ(マーキング)を
するようになったんです。

2頭飼いだす前までは、
しっかり場所を守れていたのに、
飼い始めてからは全く守れなくなりました。

叱っても効果はなく、
部屋中おしっこだらけにするので、
現在はオムツ生活してます(笑)

もし、去勢していたら、
このマーキング行為はなかった
可能性が高かったと思います。

メスの避妊手術のメリットは?

メスの避妊手術のメリットは、以下の通りです。

メス 避妊手術のメリット
  • 望まない妊娠を防ぐことができる
  • 生殖器疾患の予防
    (子宮蓄膿症・卵巣腫瘍・乳腺腫瘍 etc.)
  • 発情期(以下ヒート期)のストレスから解放
  • ヒート期の飼い主の手間が減る
    (オス犬を避ける、生理中の血の処置 etc.)

■とくにメリットだと思うものは?

メスに関してわたしは、
とくにこれがというような、
大きいメリットはない
と思いますね。

上記の中で、あえてあげるのなら
ヒート期の悩みが減ることです。

ヒート期の悩みは?

  • 生理の血がそこら中につく
  • ヒート中はドッグラン・ドッグカフェに入場できない
  • 散歩中はオス犬に気をつける必要がある

メス犬はわたしが子供のときに、
親が飼っていたんですが、生理の血が
ふとんや服につくので困っていました。

専用のパンツをはかせるんですが、
大事な部分だけ食い破るため、
無意味でしたね(笑)

あとは、外やドッグランなどの
オス犬がいるところには、
連れ出しにくくなるぐらいですかね。

しかし、ヒート期は年に1~2回で、
その期間も7日~10日ほどと短い
です。

ヒート期間中だけ、
気をつけていればいいので、
そこまで大きな負担だとは思いませんでした。


■避妊手術をしておけば、と思った瞬間

それは、22歳に乳腺腫瘍が原因で、
死んでしまったときでした。

22歳は犬の平均寿命を考えると、
かなり長生きしている方です。

でも、乳腺腫瘍になるまで、
足もムキムキで元気に歩いていたんですね。

なのでもし、手術をしていたら
もっと生きていられたんじゃないか?と
今でも考えてしまいます。

確実にメリットを得るには適した時期がある!?

去勢・避妊手術のメリットについて
説明させていただきました。

じつはこれらのメリットを
最大限に受けるには時期も重要なんです。

メス犬の場合、以下の情報があります。

専門家が集計したデータによると、
乳腺腫瘍の発生率は、

  • 初発情前の避妊手術…0.05%
  • 2回目の発情前の手術…8%
  • 2回目以降の避妊手術…26%

著書「犬の悩みなんでも相談室/佐藤貴紀」より引用

ちなみに2回目以降の26%は、
避妊手術をしていない犬とほぼ変わりません。

また、オス犬の場合は、
マーキングやマウンティングをしてから
手術を行うと、行動が残る可能性があります。

しかし、性成熟期前に手術を行うことで、
マーキングはほぼ100%なくなるようです。

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去勢のデメリットは?

それでは、次に
デメリットについて説明しようと思います。

デメリットに関しては、
オスもメスも同じで、以下の4つです。

去勢・避妊手術のデメリットは?

  1. 手術が失敗するリスクがある
  2. 太りやすくなる
  3. 繁殖できなくなる
  4. 精神的に幼さが残る可能性がある

ひとつ1つ説明していきますね。


■1.手術を失敗するリスクがある

去勢・避妊手術の最大の
デメリット(リスク)は、
失敗して最悪の場合、死ぬ可能性があることです。

失敗するのは約0.1%と言われ、
約1000頭に1頭の確率のようですね。

手術は全身麻酔で行うため、
麻酔や手術そのものが失敗する
可能性が低いながらもあります。

わたしの周りで、失敗したという話は
聞いたことがありませんが、
死亡リスクは頭にいれておいたほうがいいでしょう。

ちなみに、基本的にオスは
切除手術で、メスは開腹手術となります。

メスの場合は、お腹を開くぶん
少しリスクが高くなっているようです。


■2.太りやすくなる

性衝動によるストレスがなくなることで、
太りやすくなります。

ただし、これはカロリー量や、
食事量の調整などの食事管理をすれば防げます。

食事管理は、
手術をしてもしなくても必要なので、
とくに大きなデメリットではないと思います。


■3.繁殖できなくなる

当然ですが、手術してしまうと
繁殖させたくてもできません。


■4.精神的に幼さが残る場合がある

犬も歳を重ねるとともに、
精神的に落ち着いてきたりと、
成長していきます。

しかし、去勢すると
精神的に幼さが残ることがあるようです。

まとめ

いかがでしたか?

では、最後にまとめますね。

メリット
■オス犬

  • 生殖器疾患の予防
    (精巣腫瘍・前立腺肥大・会陰ヘルニア etc.)
  • 性的欲求によるストレスからの解放
  • ストレス軽減による長寿化(1.5年)
  • 攻撃性・支配性・縄張り意識の軽減

■メス犬

  • 望まない妊娠を防ぐことができる
  • 生殖器疾患の予防
    (子宮蓄膿症・卵巣腫瘍・乳腺腫瘍 etc.)
  • 発情期(ヒート中)のストレスから解放
  • ヒート中の飼い主の手間が減る
    (オス犬を避ける、生理中の血の処置 etc.)
デメリット
  • 手術が失敗するリスクがある
  • 太りやすくなる
  • 繁殖できなくなる
  • 精神的に幼さが残る可能性がある

※管理人がここは特にと思うものは赤文字

「必要なの?必要じゃないの?」
「どっちが正解なの?」

…と聞かれたら、
答えなんてない、とわたしは答えるでしょう。

なぜなら、最終的に判断するのは、
一緒に生活する飼い主の責任
だと思うからです。

なので、メリット・デメリットを、
しっかりと知った上で、
あなたがベストと思う選択をしてください。

ちなみに、わたしの現在の
手術をするかどうかの判断基準は、

  • オスなら去勢する
  • メスはしない
    (外飼いは万一の妊娠に備えてする)

ですね。

とくに大型犬のオスは、
同じ行動でも、サイズが違うと問題になることが
あるので、去勢したほうがいいと思っています。

手術費用の相場や、
安くするための方法については、
こちらに詳しい内容を書いていますので、
よかったら合わせてお読みくださいね。 
 ↓     ↓
犬の去勢(不妊)費用の相場は?えっ?こんな簡単な方法で半額に!?

また、飼育されている方で、
メリットやデメリットについて、
思うこともコメントいただけると嬉しいです。

ではでは~(*´Д`)ノ

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